太田金山 樹木散歩

ヒメコウゾ(姫楮) クワ科
コウゾ属

葉の付き方 低木/高木 落葉/常緑 針葉/広葉 樹 高 花 期
互生 低木 落葉 広葉 5m 5月

分布

丘陵や山地の林縁、道端などに自生する。金山山中に多数みられる。

樹皮

樹皮は褐色で楕円形の皮目がある。若枝には軟毛が生え、ややつる状に伸び、細い。樹皮は強い。

葉柄は1~2cm。葉身は1.3~3cm、葉身は4~13cm、歪んだ卵形、葉縁は分裂しないか深く2~3裂し、各裂片の縁に葉やや不整な鋸歯がある。基部は左右非対称で、3本の主脈が分岐する。質は薄く、葉表は濃緑色で短毛が散生し、触るとざらざらする。

雄花序は長さ1cmの柄があり、直径1cmの球形で新枝の基部の葉脇に付く。雌花序は直径5mmほどの球形で、新枝の上部葉脇に付く。雌花は5mm程の赤紫色の花柱が目立つ。

果実は集合果で1~1.5cmの球形、橙赤色に熟し、甘味がある。小果は球形で花柱が残る。

名前

樹皮を和紙の原料にしていた紙麻(かぞ)の木が名前の由来。在来種。

 メモ

コウゾの繊維は長く、強靭。コウゾの繊維を使う和紙は薄く丈夫。


ヒメコウゾ樹皮
樹皮は褐色、楕円形の皮目
16/5/7
ヒメコウゾ葉
新葉
16/6/3
ヒメコウゾ枝
つる状に長く伸びる
16/5/7
 
ヒメコウゾ花
赤紫色の雌花序と雄花序
16/4/19
 
ヒメコウゾ雌花
雌花序は糸状の花糸が伸びる
15/4/19
ヒメコウゾ雄花
雄花は萼片、雄しべとも4個
16/4/19
ヒメコウゾ実
甘く、べとべとする
17/7/6
ヒメコウゾ実

17/7/6
 ヒメコウゾ黄葉
黄葉
16/10/11
 

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