分布 |
丘陵や山地の林縁、道端などに自生する。金山山中に多数みられる。
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樹皮 |
樹皮は褐色で楕円形の皮目がある。若枝には軟毛が生え、ややつる状に伸び、細い。樹皮は強い。
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葉 |
葉柄は1~2cm。葉身は1.3~3cm、葉身は4~13cm、歪んだ卵形、葉縁は分裂しないか深く2~3裂し、各裂片の縁に葉やや不整な鋸歯がある。基部は左右非対称で、3本の主脈が分岐する。質は薄く、葉表は濃緑色で短毛が散生し、触るとざらざらする。
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花 |
雄花序は長さ1cmの柄があり、直径1cmの球形で新枝の基部の葉脇に付く。雌花序は直径5mmほどの球形で、新枝の上部葉脇に付く。雌花は5mm程の赤紫色の花柱が目立つ。
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実 |
果実は集合果で1~1.5cmの球形、橙赤色に熟し、甘味がある。小果は球形で花柱が残る。
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名前 |
樹皮を和紙の原料にしていた紙麻(かぞ)の木が名前の由来。在来種。
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メモ |
コウゾの繊維は長く、強靭。コウゾの繊維を使う和紙は薄く丈夫。
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