太田金山 樹木散歩

イヌザクラ(犬桜) バラ科
ウワズミザクラ属

葉の付き方 低木/高木 落葉/常緑 針葉/広葉 樹 高 花 期
互生 高木 落緑 広葉  15m  5月

分布

丘陵や低山地の日当たりの良い谷間などに自生する。馬場曲輪付近に双幹の大木がある。また、金山山中で普通に見られる。

樹皮

暗灰褐色で横長の皮目があり、老木は縦に裂ける。樹皮はサクラの仲間と分かる。

葉柄は10~15mmで基部に一対の蜜腺がある。葉身は5~15cmの倒卵形で先端が幅広。葉先は尖鋭頭、基部は楔形、葉脚に1対の蜜腺がある。葉縁は鋭い細鋸歯がある。枝葉を揉むと青臭い。黄葉する。

葉が開いてから蕾が出る。6~8cmの白色の総状花序で、瓶を洗うブラシのように花を付ける。花は直径5~7mm、花弁は5個。雄しべは花弁より長く12~20個。雌しべは雄しべより短い。花穂の下に葉が付かない。緑ががった白なので目立たたず、サクラの花とは思えない。

直径8mm程度の核果で赤から紫黒色に熟す。

名前

サクラの仲間だがサクラに見えない。

メモ

枝葉を揉むと青臭い。

ウワミズザクラに較べ花の個数が少なく花穂が短く、葉が細い。

イヌザクラ樹皮
馬場廓南面のイヌザクラ
15/4/25
イヌザクラ樹皮

暗褐色で縦に裂ける
16/4/15

イヌザクラ蕾

16/4/8
 
イヌザクラ葉
葉身は倒卵形で、先は鋭尖頭
16/5/2
  
イヌザクラ花
白色の総状花序、雄しべは花弁より長い
20/4/19
イヌザクラ花
花穂の下に葉がない
17/4/30
 
イヌザクラ花
花数が少なく花穂が短い
16/4/22
イヌザクラ実
果実は直径8mmほどの核果
17/7/6
イヌザクラ実
秋には紫黒色に熟す
16/8/1
 
イヌザクラ黄葉
黄葉
16/11/6
 

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