分布 |
室町時代に渡来。庭木として親しまれ、受楽寺などに植栽されている。 |
樹皮 |
樹皮は暗褐色で、材は強靭。茎は密に分枝し、球状の株になる。 |
葉 |
葉身は4~9cmの長楕円形、全縁。葉質は厚く革質で光沢があり、先は鋭頭で基部は細いくさび形。側脈は不明瞭、葉柄はほとんどない。 |
花 |
花には甘く濃厚な香りがある。形態的には両性だが、結実する株と結実しない株があるために、雌雄異株ともいわれる。枝先に10~20個の花を頭状に付ける。花弁はなく、萼が筒状で先が4裂して広がり、花弁のように見える。外側は紫紅色で内側は白色。雄しべは8個で上下2段に付くので上からは4個しか見えない。日本には雄株が多く、通常果実はできない。 |
実 |
雌株は少ないが、まれに直径1cmほどの楕円形の実を付け、赤く熟すらしい。 |
名前 |
沈香(沈水香木)に似た香りがあり、葉の形が丁子(フトモモ科)に似ているところから。 |
メモ |
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