分布 |
群馬県のみに分布。山地の林内に生える。 |
茎 |
花茎や葉柄は太く、白色の長い開出毛が密生する。 |
葉 |
葉は長い柄があり、広円形で直径5~12cm、表面にしわがあり、ふちは掌状に浅く不規則に裂け、さらに細かい歯牙がある。 |
花 |
花茎はやや太く、白色の長い毛を密生し、高さ10~20cmになり、5~15個の花を1~3段輪状につける。花冠は紅紫色で花喉部は濃赤褐色、直径2~3cm、筒部は長さ1.5~2cm。萼は深く5裂し、長い毛が密にはえる。同花受粉をさけるため、短花柱花と長花柱花がある。 |
実 |
群馬県には約800個が生育しているが、ほとんどが地下茎で増えたもので、異なる遺伝子をもつ個体数は少なく、果実ができることはほとんどない。 |
名前 |
勝紅草の説があるが、はっきりしない。江戸の植木屋伊藤伊兵衛が著した地錦抄の付録には勝紅草という植物の記載と略図があり、その内容から本種と判断される。 |
メモ |
絶滅危惧ⅠA類。 |
学名Primula kisoana Var. Kisoana。「木曽の」とあるが、木曽地方に分布は確認されていない。 |