分布 |
丘陵や山地、ときには低地にも自生。庭木、公園樹としても植栽される。カラタチ沢に多数見られる。
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樹皮 |
樹皮は灰白色で滑らか、皮目がある。本年枝は紫色を帯びた緑色。
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葉 |
葉柄は1~1.5cm、葉身は6~10cmの倒卵形、全縁でやや波状、先端側で最大幅。先は次第に細くなり突出、基部は広い楔形。葉縁は全縁で波状。表は緑色で無毛、8~10対の平行な側脈。開花と同時に、花の下に小葉が1枚付く。黄葉する。
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花 |
雌しべ先熟。花径6~10cmの白花、花被は花冠と萼の区別があり、外側3枚は萼で広線形、内側6枚は花弁。花弁は5~6cm、白色で基部が紅色を帯びる。中心にたくさんの黄色い雄しべと緑の雌しべ。先に雌しべが柱頭を突き出し、その後、雌しべの柱頭は中心にへばりつくようになり、代わりに雄しべが突き出して花粉を出す。蜜を出さない虫媒花。ソメイヨシノの約1週間前に開花。
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実 |
集合果で5~10cmmのこぶ状、黒く熟すと裂けて糸状の珠柄の先にぶら下がる。
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名前 |
果実が集合果で、握り拳(こぶし)のように見えるのが、名前の由来。
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メモ |
田打ち桜とも言われ、農作業開始のシク゛ナル。
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ハクモクレンは花の下に小葉が付かない |