分布 |
関東以西の日当たりの良いやや乾いた丘陵や山地に生える。金山の日当たりの良い尾根伝いに分布。
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樹皮 |
キク科には珍しい木本性、良く枝分かれし四方に枝を伸ばす。 |
葉 |
葉身は2~5cmの卵形、先は鈍頭、基部は円形、まばらな鋸歯がある。表裏に伏毛。3脈と細脈が目立つ。黄葉する。
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花 |
本年枝の先に筒状花が10数個集まった1cm程度の頭花を1個付ける。筒状花は長さ約1.5cm。下部は総苞片が重なり円柱形になる。花冠は5裂し、先は細くねじれる。雄しべは5個、花柱は2裂する。花はキク科の特徴がよく分かる。
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実 |
複数の種子の冠毛が開くと全体で白い毛玉ができる。冠毛は白色ときに淡紅色を帯びる。痩果が飛ばされた後には毛玉が残り、冬の間、花のようにも見える。
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名前 |
高野山では竹の代わりに本種の幹や枝を束ねてほうきを作った。
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メモ |
高野山では竹は商品価値があり人の煩悩のもととなるとされ栽培が禁止されていた。
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近縁種のナガバノコウヤボウキは2年枝の束生した葉の中央に頭花を1個つける。 |