分布 |
暖地の山地に生える。庭木としも植栽される。八王子山に点在する。 |
樹皮 |
樹皮は暗灰色、皮目が密にある。本年枝は赤褐色。 |
葉 |
葉柄は3~6mm、革質で長さ4~6cmの楕円状卵形、基部は細いくさび形で葉柄に流れる。全縁、互生だが輪生状に枝先に集まる。葉柄が赤い。裏はのっぺりとして側脈はほとんど見えない。表は光沢の濃緑色、裏は淡緑色。 |
花 |
株により両性花のものと雄花だけのものがある。枝の上部に長い花柄のある白花を下向けに付ける。花弁は5個で平開する。両性花は真ん中に雌しべが1個、周りに退化した雄しべがある。雄花は雄しべが多数。 |
実 |
実は柄の付いた直径1~1.5cmの赤い核果、熟すと裂開し濃赤色の種子を出す。 |
名前 |
ラン科の植物で岩などに着生するセッコク(石斛)に花の香りが似ていることからモッコクとなったという説とモッコウバラの中国名「木香」に由来するという説がある。 |
メモ |
モッコクの「3枚透かし」といって外側の枝先の3枚だけ残してむしり取る剪定法がある。 |
庭木としては、「庭木の王」と言われるほど高い評価がある。 |