分布 |
山地や丘陵地に生える。金山の尾根伝いに多数分布。
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樹皮 |
樹皮は灰褐色で皮目。生長とともに樹皮は縦に割れて剥がれる。
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葉 |
葉柄は2~7mm。葉身は洋紙質、6~13mmの長楕円、葉先は尾状鋭尖頭、基部はくさび形。細鋸歯がある。主脈や若枝は紫色を帯びる。黄葉する。
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花 |
両性花。花序は葉腋から集散花序に薄紫色の花を多数付ける。花冠は3~5mm、上部は4裂し、裂片は平開する。雄しべは4個で花冠より長く突き出る。雌しべは1個で柱頭は2裂する。
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実 |
果実は核果で直径3~4mmの球形、紫に熟す。葉が落ちても実は残り、目に付く。
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名前 |
紫色の実が茂る「むらさきしげみ(紫茂実)」が訛ったとの説がある。
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メモ |
園芸品種のコムラサキもある。ムラサキシキフ゛に比較し、実が密集、花序が葉腋から少し離れて出る、葉の上半分に鋸歯が目立つ等の特徴がある |
ムラサキシキブは源氏物語や万葉集や枕草子などにその名は現れていないようです。 江戸時代の本草書に、「植木売は紫式部といふ」といった記述もあり、販売促進の一環としてムラサキシキブの名が使われ始めたようです。 |