分布 |
関東以西の日当たりの良いやや乾いた丘陵や山地に生える。金山の日当たりの良い尾根伝いに分布。
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樹皮 |
1年目の枝と2年目の枝の姿・葉の形が大きく異なる。 |
葉 |
1年枝の葉は卵形で基部が円形、小さな突起状鋸歯がある。2年枝の葉は輪生状に3~6個が束生し、長さ3~4.5cmの長楕円形、基部が楔形、鋸歯がやや大きく明瞭、3行脈が目立つ。
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花 |
2年枝の束生した葉の中央に頭花を1個付ける。頭花は10数個の白い筒状花で長さ1.5cmほど、花冠は5裂し、細長くよじれる。雄しべは5本、雌しべは1本、どちらも花冠から突き出る。総苞は筒形、長さ11~12mm、総苞片は約4列。 |
実 |
痩果は褐色で長さ6~7mm、縦肋があり、短毛が散生する。冠毛は褐色~赤褐色を帯び、不同長で長さ8~10mmほど。痩果が熟してくると総苞片が開き、やがて総苞片が開出し、冠毛が球形に開いて痩果が飛散する。複数の種子の冠毛が開くと全体で白い毛玉ができる。
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名前 |
高野山では竹の代わりに本種の幹や枝を束ねてほうきを作った。
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メモ |
コウヤボウキとは、葉が細長いこと、両面無毛であること、花が束生した葉の中心に付くことなどによって区別する。
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