分布 |
ヨーロッパ南東部原産。寒さに強いため、北海道で多く植えられ、広く庭木として楽しまれている。 |
樹皮 |
樹皮は灰褐色で、成木では縦にうすく割れて剥がれる。枝は日当たりのよい方に伸びる性質があり、樹形は不整形になりやすい。 |
葉 |
葉は十字対生する。葉身は6~12cmの広卵形(おむすび形)、先は急尖頭、基部は切形か円形。縁は全縁で、側脈は5~7対。葉質は革質で柔らかく、葉表は濃緑で光沢があり、葉裏は淡緑色。 |
花 |
枝先の葉脇に長さ10~20cmの円錐花序を直立させ、芳香のある花を多数付ける。花は長さ1cmほどの花筒部の先が4裂した花冠を開く。花色は淡紫色。園芸種として白、青、紅色などがある。 |
実 |
蒴果。長さ約1.5cmの狭長楕円形で熟すと2裂する。
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名前 |
英語で暗青色を意味するlailacと呼ばれ、日本でライラックと呼ばれるようになった。フランス語ではlira。和名はムラサキハシツト゛イ(紫端集)。茎の髄を抜いてパイプとされ、別名パイプツリー。 |
メモ |
対生の葉が90度ずつねじれて、上から見ると十字形に見えるものを十字対生という。 |
イボタノキを台木にした、園芸品種が多い。 |