分布 |
中国原産。江戸時代初期に渡来、観賞用。受楽寺の境内などに植栽されている。 |
樹皮 |
樹皮は灰褐色で小さな皮目がある。
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葉 |
葉柄は長さ3~8mm、葉身は長さ7~15cmの卵状楕円形。先端は鋭く尖る。質はやや薄く、葉縁は全縁。葉表は濃緑で、粗毛がありざらつく。裏は葉脈上に少し毛がある。黄葉する。
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花 |
葉より先に直径約2cmの芳香のある黄色花を開く。雌しべ先熟。咲き始は中央に糸状の雌しべがあり、まわりの雄しべからは花粉が出ない(雌性期)。数日後、雄しべが中央に集まり、葯から花粉をたくさん出す(雄性期)。内側も黄色のものをソシンロウバイ(素心蝋梅)という。
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実 |
花が終わると花床が大きくなり3cm程の偽果(花床が大きくなったもの)となる。偽果の中には痩果が5~15個入る。やがて表面が木質化して褐色となる。
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名前 |
蝋細工のような梅に似た花、陰暦の12月(臘月)に咲く梅に似た花の2説がある。
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メモ |
鳥媒花でヒヨドリなどが集まる。花を突くたびに花びらが落ちる。
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種子などにアルカロイドであるカリカンチンを含み有毒。
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