分布 |
多雪の山地に生える。雪を毛布代わりにして生き延び、森林内の沢沿いに咲く。 |
茎 |
地下には太い根茎があり、いくつか芽が付く。大きな2枚の葉に包まれた蕾をのぞかせ、すっきりと立ち上がる。茎高は花期には20cm、花後は60cmほどになる。 |
葉 |
開花する株は葉を2~3枚付ける。茎葉は下部2個は長い柄があり、腎炎形で長さ約20cm、掌状に7~11裂し、裂片の先は尖る。上部の1個は小型。 |
花 |
茎頂に大きな花を付ける。花は直径5~10cm、花弁はなく、花弁状の萼片は広卵形で4個、花色は淡紫色、ときに白色。柱頭は2個。 |
実 |
果実は方形の袋果、内側で合着する。 |
名前 |
日光白根山に多く生息し、花がタチアオイ(立葵)に似ることによる。 |
メモ |
盗掘などで各地の群生地が減っている。最近は園芸品が流通している。 |