分布 |
中国地方の瀬戸内海側の山地にまれに自生する。庭園に植えられることが多い。 |
樹皮 |
幹は灰黒色でなめらか、皮目が点々とある。株立ち状になり、枝は垂れ下がる。 |
葉 |
葉柄は長さ2~5mm、葉身は4~10cmの卵形で先端は鋭く尖る。基部は円形またはやや心形。葉縁には鋭い重鋸歯がある。葉表はしわしわで葉脈が凹み、葉裏には綿毛が密生。 |
花 |
小枝の先に直径3~5cmの白い4弁花を1個だけ咲かせる。1個の花被片は円形に近い広卵形で長さ15mmほど。雄しべは長さ5mmほどで多数、花糸は白色で葯は薄茶色。花柱は薄緑色で4本が雄しべより長く突き出す。 |
実 |
萼片上に黒光りする種子を4個つけ、独特の形が面白く、花材としても利用される。 落葉しても枝に実が残る。 |
名前 |
葉の形や幹の様子がヤマブキに似ていて白い花を咲かせることに由来。 |
メモ |
ヤマブキの白花ではない。ヤマブキは5弁花で互生、本種は4弁花で対生。 |