太田金山 樹木散歩

テイカカス゛ラ(定家蔓)  キョウチクトウ科
テイカカズラ属

葉の付き方 低木/高木 落葉/常緑 針葉/広葉 樹 高 花 期
対生 つる 常緑 広葉 5月

分布

金山山中の樹林内に沢山自生。

樹皮

若枝は褐色で切ると白い樹液が出る。生長すると褐色になり皮目が目立つ。

葉柄は3~7mm、葉身は5~7cmの楕円形で異変が多い。先は鋭尖頭、全縁。表は濃緑で光沢、裏は灰白色。新葉は赤みを帯びる。幼木の間は地上をはいまわり、地面に葉を並べ、葉は深緑色。

枝先に白色~淡黄色の花を付けた集散花序を出す。花冠は2~3cm。花筒は長さ7~8mmで上部が5裂する。萼片は5個、雄しべは5個。花は終わりごろ、淡黄色となる。

果実は15~25cmの細長い円柱形の袋果で2個が対をなして下垂する。茶色に熟し、2裂し白い毛の付いた種子がでる。

名前

定家が式子内親王(後白河法皇の第3皇女)を想う執着心が葛となって内親王の墓にからみついた。後に、これを定家蔓と呼ぶ。

メモ 

キョウチクトウ科で葉や枝などに毒性があろ。また、樹液に触れるとカブレる。

陽光が届かない場所では地表を這うように茎を伸ばし、葉が小さくまるで別の植物のよう。

テイカカズラ樹皮
褐色で皮目が目立つ
15/11/12
テイカカズラ征服
樹高10mのクヌギを征服したテイカカズラ
16/6/9
テイカカズラ花
花筒は7~8mm、先端が5裂する
15/5/18
 
テイカカズラ岩を這う
岩を這うテイカカズラの幼木
16/6/14
 
 
テイカカズラ花
咲き始めは白色、やがて淡黄色
15/5/18
テイカカズラ花
花被片はねじれる
17/6/8
 テイカカズラ若い実

2個が対をなし下垂
16/7/24

 テイカカズラ実

ハの字形に付くことが多い
16/9/13
 

テイカカズラ実
褐色に熟した実
15/11/12
テイカカズラ種子
種子は1cm程の線形
17/2/15
 

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