分布 |
福島県以西に分布。金山の南山麓付近に見られる。 |
樹皮 |
樹皮は灰褐色でなめらか。縦に細い筋が入り、楕円形の皮目がある。若い枝は紅色を帯びる。 |
葉 |
葉は枝先に車輪状に付く。葉柄は赤く、長さ4~6cm、葉身は革質で長さ15~20cmの長楕円形、先は短い鈍頭、基部は広いくさび形。葉表は濃緑で光沢、葉裏は灰白色。全縁。葉脈は黄色っぽい平行脈。葉の寿命は2年で孫ができると散る。 |
花 |
雌雄異株。長さ4~12cmの総状花序を前年枝の葉脇に出す。雄花の雄しべは6~12個、花弁と萼片はなく、葯は紫褐色で目立つ。雌花の萼片は小さいか、あるいはない。柱頭は紫褐色で外側に反りかえる。 |
実 |
実は長さ8~9mmの卵状楕円形の核果で、黒褐色に熟す。 |
名前 |
初夏に新葉が開くと、夏から秋に2年葉が落葉する。新しい葉が伸びてから古い葉が落ちることからきていると言われる。また、葉の主脈が太く弓に似ていることから、弓弦葉(ゆずるは)の名がついたとも言われている。 |
メモ |
葉、樹皮に有毒成分を含む。 |
新旧世代が交代して絶えることなく続くことから、縁起物として正月や祝い事の飾り物として用いられる。 |